さあ、同人誌を作ろう
皆さんは同人誌と聞いて何を思い浮かべますか? ソシャゲに沼っている人はエチチな薄い本を想像するかもしれませんね.
しかし,同人誌というのは本来「志を同じくする同好の人々が自らの作品の発表の場や情報交換の場とするために執筆,編集,刊行する逐次刊行物」(図書館情報学用語辞典 第5版より)で,結構広い範囲をカバーしているのです.
ここでは,技術書などでよく使われている「Re:VIEW」という出版ツールについて軽くご紹介しましょう.
Re:VIEWってなに?
Re:VIEWは,すごく大雑把に言うとMS OfficeのWordみたいな文章を書くツールです.
以下に示した図はこれを用いて作製したPDFファイルです.どうですか? まだ何も書いてないけどかっちょいいでしょ~

Re:VIEWがワードと大きく違うところは,その執筆環境.ワードは何もしなくても,文字さえ打てば文書ができます.

しかし,Re:VIEWはこんな画面で記事を書いていきます.

ワードは.docxファイル1つで構成されています.それに対して,Re:VIEWは記事のファイル(10_article.reなど)に加えて,紙面のスタイルを定義したファイルや,入力した記事をうまく変換してくれるファイルなどからなる大量のファイルで構成されています.この辺はプログラミングに触れたことがある方なら「あぁそれね」ってなりそうですが,機械オンチの方は,もう目を背けたくなるかもしれませんね…
Re:VIEWはなにが良いの?
見た目が良い本が(割と)簡単に作れる!
私がRe:VIEWで最初に執筆したのはとあるシステムの解説書だったのですが,書店に並んでいてもおかしくないようなクオリティの小冊子を作ることができ,とても感動しました.
もちろん,最初は独特の記法(下図)や出力方法に戸惑うこともしばしばで,ネットの海をどんぶらこしながら試行錯誤しましたが,それが自分の思う形になったときはもうこの上ない達成感に浸れます.

カスタム性が高い上に公式からの解説供給が多いのもポイントですね.IT界隈ではおなじみの「config.yaml」で設定していくのですが,今回使ったTechBooster様のテンプレート では一つ一つに細かい説明があり,初学者でも意味を調べることなくスムーズに設定が行えます.

今回の執筆でそれをもとに私が少しだけ手を加えたものも,自分用のテンプレートとして保管してありますので,自由に使っていただいて構いません.Github にあります.
まとめ
今回は,Re:VIEWの表面的なところを簡単にご紹介しました.Re:VIEWは環境構築作業や内部で使われているTeXの知識も少しだけ必要となってくる場面がありますが,私が解説するよりもずっとわかりやすいドキュメントがネットの海にたくさんあるのでそれを参照するほうが良いでしょう.
自分だけの本が出来上がる喜びを皆さんにも感じてもらいたい.健闘を祈る…